江新エンジニアリングコーティングダイ・スロットダイの製作・修理、超研削加工まで、
ミクロン精度の最先端技術でリードする江新エンジニアリング。

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ラミネート用Tダイ NLPD®

ラミネート用Tダイとはフイルム同士や紙、アルミ箔などの異素材を貼り合せたり、素材の上にPP、PEなどの樹脂をラミネートする場面で多く使用されます。

活用例

  • 食品、医薬品などの軟包装材
  • 養生用テープなどの建材
  • レトルトカレーや袋入りラーメン、ポテトチップ、ふりかけなどの食品用
  • 点滴や輸血用のパックなどの医療用 など

ダイにはシートダイやラミネート用ダイがありますが、押し出し機から吊り下げられた様子が逆Tの字に見える事から一般的にTダイと呼ばれます。

NLPD®(全幅埋込みディッケルダイ)新しくTダイをお求めの方へ

NLPDNLPD

ムダ(産業廃棄物)をなくし、人と地球に優しいTダイ

コストダウンが実際の数字に表れる
江新のTダイは高性能なのに低価格

NLPD®のポイント

特許ディッケル構造により

  • point1シール部の樹脂漏れ解消(ノンリーク)だからコスト削減に!
  • point2パージ時間の大幅短縮(ノンパージ)
  • point3流路の焼入れと精巧な研磨及び、硬質クロームメッキにより高い成膜精度と耐久性を保証

弊社製リップにより

  • point1ラミネートの均一性が向上することにより、成膜性が向上
  • point2フィルムの切れ向上することにより、段取り替え時の時間短縮

コスト削減の実績比較表

樹脂交換時パージ量・コスト削減比較

樹脂交換時パージ量・コスト削減比較

幅広げ時パージ量・コスト削減比較

幅広げ時パージ量・コスト削減比較
  • パージ時間短縮による労務費削減と生産稼働率向上など、 想定で年間2,500万円のプラス要素と上記の樹脂削減費用を含めると、約3,000万円/年のコスト削減が見込まれると思われます。
  • NLPD®は樹脂漏れ"ゼロ"のため、従来機の欠点である、樹脂漏れによるライン停止や、不良品の発生に関する損失分は含んでおりません。

上記データは、Tダイのみのパージ量であり、押出し機及びクロスヘッド等に要するパージ量は含みません。
又、押出し機及びクロスヘッドの仕様により上記データは変動するものと思われます。

NLPD®仕様(PAT.2069060)

ディッケルユニット

ディッケルユニット(PAT.)

  • NLPD®最大の特徴である全幅埋込型ディッケル
  • 未吐出部からの樹脂漏れを完全防止
  • 樹脂変更時、フィルム幅変更時のパージ量を低減。※下欄の【コスト削減比較表】参照
  • シールディッケルの先端形状に目ヤニ、耳ダレ防止の工夫。

ディッケルユニットオープン機構

ディッケルユニットオープン機構(PAT.)

  • ダイを生産ラインから取外すことなく、ダイ内部の確認や簡易的な樹脂の除去が可能です。
  • 操作が超かんたん
  • オンマシンでのダイ内クリーニングが可能。

Tダイ内部流路の鏡面加工

Tダイ内部流路の鏡面加工

  • 入念な下地処理と流路の焼入れ・精巧な研削技術及び硬質クロムめっきにより耐久性を保証。

従来のTダイとのディッケル比較

  • 従来のTダイは、本体へのディッケル挿入時(製品幅制限時)そのディッケル構造上、マニホールド端部に樹脂の滞留空間があり、のちに劣化樹脂が溜まり多量のパージを要していました。
  • NLPD®は、製品幅制限マニホールド部に全幅ディッケルを埋め込む事により、滞留空間を無くしパージ量削減・樹脂漏れ防止・安定したエッジビートを最大の特徴としております。
従来のTダイとのディッケル比較
  • 製品制限時、ダイ下面の樹脂漏れ防止及びヤニ対策
    従来の丸棒シール(点接触シール)に対しm5角形シールロッドを採用することで面接触シールとなり、完全に漏れを防止します。(PAT.)
従来のTダイとのディッケル比較

当社では、最良のダイを製作するにあたり〈熱歪みの少ないダイ=残留応力解消〉を心掛けております。


標準仕様

型式 NLPD1000-M NLPD1200-M NLPD1300-M NLPD1400-M NLPD1500-M NLPD1800-M
本体寸法(W×H) 120×250 140×285
リップ長(mm) 1,070 1,270 1,370 1,470 1,570 1,870
マニホールド形式 ストレートマニホールド
本体マニホールド(φ) 35 35 35/42 35/42 42 42/45
本体ランド(mm) 4 4 4/5 4/5 5 5
ディッケル形式 インナーディッケル(全幅埋込み型 PAT.)
スリット幅(mm) 0.6mm~1.0mm(出荷時:設定値±2μmに調整)
スリット幅調整 片側、差動ボルト式(手動調整)
リップ開口幅範囲(mm) 500~1,000 500~1,200 500~1,300 500~1,400 700~1,500 1,000~1,800
リップ開口幅移動 ハンドル移動(手動)
加熱帯(本体+リップ) 5+1 7+1 7+1 9+1 9+1 11+1
ヒータ配線 ヒータ端子接続方式(ヒータ渡り配線込み)
本体材質 SUS420J2
流路面表面処理 特殊焼入+硬質クロムメッキ
リップ流路面表面処理 特殊焼入+硬質クロムメッキ※
予備品・付属品
  • ヒータ/各サイズ1枚
  • リップ調整ボルト/3組
  • リップ保護バー/1式
  • シールディッケル/2本
  • ディッケル送りナット/2個
  • 温調センサーホルダー/1本
  • リップクリーナ/2本
  • 専用工具/1式

備考:リップ長さ1300mmまでに限りCr-N(PVD処理)もご用意しております。以下の場合は特別仕様となります。

  • ダイ長さが1,000㎜以下、及び1,800㎜以上。
  • リップ開口幅の最小~最大の差が900㎜を超える場合。
  • ヒータのゾーン数が標準仕様より増える場合。

各種オプション

オプション
  • ディッケルユニットオープン機構(ヒンジ式)【PAT.】TYPE-WO
  • シールディッケル微調整機構
  • ディッケル電動移動(モータ+LS) TYPE-H
  • ディッケル電動移動用制御盤 TYPE-A
  • 「目ヤニ」、スジ減少対策用高硬度合金接合リップ※
  • ジョイント及びアダプター
  • 排煙カバー
  • 防塵カバー
  • マニホールド掃除用工具
  • リップクリアランス測定用精密テーパーゲージ

高硬度合金接合リップについてはこちら
この仕様表は2015年4月1日現在のNLPDの仕様を表にしたものです。
仕様改善の為、仕様が変更になる場合がありますので詳しくは当社営業までご連絡下さい。


お客様の声

毎日必ず手にしてはいるけど「どうやって作っているの?」など考えもせず封を開けて中身を食べれば捨てられてしまうだけの包装材ではありますが、近年PB(プライベート・ブランド)商品が町中や海外に溢れ、たかが包装材、されど包装材+ジャパンクオリティーが加わり、フイルムの厚薄の均一で好評がある弊社のTダイがお役に立っています。

  • F社 ○○業界 ○○○製造部 様

    以前のダイからNLPDに変えてからはパージ時間が大幅に短縮し、樹脂ロスも削減しました。
    また、厚薄の調整がほとんど必要ありませんし、厚薄が安定しているので、検査器でNGにされていたロスも減りました。近年の経費削減の折、当社でも電力削減という事で他のラインは週に何回か止めていますが、その分効率のいいNLPDのラインはフル稼働しています。 特に不具合、デメリットは感じないです。

    F社 ○○業界 ○○○製造部 様

  • N社 ○○業界 ○○○製造部 K様

    NLPDを使い始めて思ったのは、ディッケルユニットのオープン機構です。
    これは楽だし役に立っています。
    あとはメッキ前の処理と後、メッキがいいのか樹脂のヤケが少ないのと消耗品がほとんどありません。ランニングコストという意味でも役に立っています。良くない点は特にありません。

    N社 ○○業界 ○○○製造部 K様